なすぴという惑星

でっかい愛とか希望探してる

嵐と私の成長記録 ③2017~現在

さあさあ、本当に私が書きたかったのはこれからである。前の二つの記事は前置きだと思って欲しい。



無事大学生になった私は地元を離れることになった。新しい街、新しい生活。特に何をしているわけでもないのに何かに追われているような、余裕のない生活を送っていた。そんなときに発売されたのが「I'll be there」であった。初めて聴いたとき、正直特に好きだとは思わなかった。感じたのは「大人の余裕」。私が求めている嵐とは少しずれているなという印象だった。なんでがしがし踊ってくれないんだろう。なんでかわいい振り付けじゃないんだろう。でもまあ今はそういう時期なのかな。とりあえず今回も初回盤予約しなきゃな。そんな風に思っていた。
しかし毎日が忙しく、どこにCDショップがあるのかもわからない。そんな状況で予約を後回ししてしまっていた。そしてそのまま発売日がやってきた。今までだったら泣いて悔やんでいただろう。それなのに今回は「ああ忘れちゃってたな…」くらいにしか思わなかった。それどころか少し肩の力が抜けたような気がした。私はCDが欲しくて買っていたんじゃない。買い続けることが義務になっていたんだ。そのことにやっと気がついた瞬間だった。



大学では軽音系のサークルに入ったことによりロックをよく聴くようになった。多くのバンドのなかから好きなものを選んで、さらに好きな曲だけを買って聴けばいい。そんな環境は少し新鮮だった。嵐の曲を聴くことは少なくなっていた。ああ、このままファンを卒業していくんだろうな。こうやってみんなオタクをやめていくんだな。なんとなくもの悲しかった。(嫌いになったわけではないし、好きではあるからオタクはやめてもお茶の間からは応援するだろうなという気持ちだった。)



あれ以来シングルを買うのをやめた。だから「つなぐ」ももちろん予約していなかった。
そんな私を引き戻したのは、かつて私を嵐の世界に引き込んだ"テレビ"の存在だった。
「ああ、そういえば今日Mステだったな」と思ってつけたテレビ。「つなぐ」の初披露だった。
ほのぼのした嵐らしいトーク。そこまではいつも通りだった。



しかし曲が始まって私は衝撃を受けた。




魅せられた。挑戦的で前衛的。I'll be thereのときに感じたのとはまた違う"大人の余裕"。一子乱れぬダンス。可憐。妖艶。もう何を見せられたのか分からなかった。共演していたジャニーズWESTに対して「俺らはまだまだ先を歩くぜ。追い越せるかな?」そう言っているような、そんなパフォーマンスだった。この人たちは本当にずるい。私が離れようとしたタイミングでとんでもないものを放つのだから。最後に画面から消えた嵐。このまま追いかけなくなったらこの人たちはずっと進み続けて私の視界から消えてしまう。嵐が走り続けるのならファンは追いかけ続けなければいけない。そう思った。




もう少し追いかけてみよう。そう決意した。
駄目だったらそのときに考えればいい。



そんなこんなでコンサートにも応募した。



そして当たった。



本当にずるい。もちろん意図していないのはわかっている。でもこんな時に引き留めるかのように当たるなんて。




そんな中途半端で曖昧な気持ちを完全に引き戻したのはまたまたMステであった。



「Song for you~未完」



衝撃だった。これだけのパフォーマンスでタイトルは未完。こんなにかっこいい矛盾がどこにあるだろうか。世界中探してもここにしか存在しない。飽くなき向上心と攻め続ける強さ。まさに今の嵐を表している曲だと思った。




こうして迎えた
ARASHI LIVE TOUR 2017-2018 「untitled」。




圧巻だった。好きだと思った。馬鹿くさいこともやるけれどやるときにはビシッと決める。小学生のとき私が好きになった嵐がそこにいた。Song for you からの未完は素晴らしいの一言に尽きる。「ここまでこれたのはみんなのおかげだよ」と感謝を示した上で、「これからも僕らは進み続ける。」という決意表明。枠にとらわれない姿はまさに「untitled」という言葉が相応しかった。私はカードゲームで強いカードを最後まで残して使い余してしまうタイプである。嵐は違う。18周年というなんでもない年に出し惜しみせずに今できる最高を提示する。きっとこれまでもこれからもそうなんだろうと思う。



今もシングルは買っていない。追いかけるスピード、歩幅はそれぞれでいい。見えなくならないように追いかけていけばいい。そう考えられるようになった。



嵐の背中、足跡を目印にしてみんなそれぞれ進んでいけばいいのだ。



それでも道に迷ったらみんなの合言葉を思いだそう。



"You are my soul"



こうして追いかけ続けることで、きっと限りない時間(とき)の向こうにたどり着けると私は信じている。










長々すみません。最後まで読んでいただいてありがとうございます。ちょっともう最後とか何いってんだって感じですがこんな感じです。きっとこれからも嵐が好きです。